HOME >川喜田半泥子ゆかりの料亭『はま作』で開催された『半泥子を語る会』

川喜田半泥子ゆかりの料亭『はま作』で開催された『半泥子を語る会』

  三重県津市千歳山のふもと、岩田池のほとりに佇む昭和2年創業の名料亭『はま作』で、平成26年7月に熱狂的な半泥子研究家が集い、『半泥子を語る会』が開催されました。私はそこへ招かれて、約3時間にわたり半泥子に関する色々な話を皆さんとしました。この料亭は俗世間から隔離された山麓の林の中にあり、桜の木も多く、竹林もある環境抜群のロケーションにあります。半泥子の以前の自宅の近くに位置しており、半泥子もたびたびここを訪れて、心赴くままにその時間を楽しんだそうです。各建物・部屋の看板になっている半泥子直筆の下記のような扁額(写真参照)が各建物の入り口の上に掲げてあり、さらに室内には半泥子直筆の軸ややきものの作品もいくつか飾ってあって、まさに『半泥子の料亭』といったところです。このように半泥子を語るには最適・最高の料亭で、とても美味しい特別の料理を食べながら、時のたつのも忘れて半泥子を語り合いました。さらに半泥子作の茶碗で抹茶を飲んでみたいので、私の所蔵している半泥子の茶碗を貸して欲しいと頼まれ、多数所蔵している半泥子の茶碗の中から『志野茶碗 (銘:昧旦=まいたん) 』と『粉引茶碗(銘:出門=しゅつもん)』を当日に持参して、それにお茶を点てて飲んでいただきました。皆さん半泥子の茶碗で実際に抹茶を飲むのは初めてとのことで、非常に喜ばれて感動されましたので、半泥子の茶碗を持参して本当に良かったです。
 半泥子筆の扁額も、やはり半泥子独特の例のユーモアで溢れています。すなわち、次のようです:『忘蛙亭』(ぼうけいてい)=帰るのを忘れる、『又来亭』(ゆうらいてい)=また来る、『一寸亭』(いっすんてい)=ちょっと来る。離れになっている『一寸亭』は、内廊下で『忘蛙亭』、『又来亭』とつながっています。皆さんもぜひこの『はま作』へ行ってみてください。きっと満足されることでしょう。半泥子好きならぜひとも行くべき料亭はここ『はま作』であり、洋食のレストランなら、やはり半泥子ゆかりの『東洋軒』(これも津市にある)です。『東洋軒』は、私のホームページの『川喜田半泥子のe-美術館』の中に少し紹介してありますので参照してください。ここは、半泥子の『黒カレー』で有名です。
 以上のように、全てにおいて非常に素晴らしい会となり、参加して本当に良かったです。













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